皆さんは皮脂というモノをご存知でしょうか。
何となく聞いたことはあるけど、いまいちよく分かっていませんという方が多いのではないでしょうか。
文字から何となく連想できるという方もいらっしゃるかとは存じますが、この皮脂、後ほど詳しく挙げていきますが、どうやら白髪の生える要因のひとつとして挙げられるらしいのです。
そもそも頭髪を含め毛は皮膚から生えておりますので、この皮膚におけるトラブルならば頭髪へ何らかの影響がおよんでしまうのではないかと感じてしまうのは私だけでしょうか。
では皮脂というモノは皮膚トラブルのひとつなのかというと、どうやらそうではないようなのです。
皮脂詰まりの前にまずは皮脂の役割やメリットを知ろう
皮脂とは皮膚の内部にある小さな腺(皮脂腺、または脂腺)から表皮に分泌される少しベタベタしたオイル状の物質で、皮脂の主成分は脂肪酸やコレステロールとのことです。
分かりやすい例で挙げますと「顔のテカリ」などではないでしょうか。
皮脂腺は全身の毛1本1本に存在しており、各部位別で皮脂腺の発達具合が異なるそうです。
頭皮は髪を保護するために皮脂腺が発達しており、多量の皮脂が分泌されているとのことです。
髪を保護するために分泌されるということは皮脂は皮膚トラブルではないということでしょうか。
上記のことからすると、メリットばかりでむしろ皮脂はお肌に欠かせない分泌物のような気がしてなりません。
では皮脂のデメリットという点で挙げられるものは以下のとおりです。
雑菌増殖を防止する反面、アクネ菌が繁殖しやすくなるってどういうことなのでしょうか。
さていったん白髪と皮脂の話に戻しますが、あまり皮脂が白髪に影響しているとは感じられませんが、どうやら皮脂の分泌量によって頭皮に影響がおよんでしまうそうなのです。
皮脂詰まり:皮脂の分泌量が過剰分泌される
皮脂は過剰に分泌された場合に過酸化脂質(酸化した脂肪酸やコレステロールのこと)となりますが、この過酸化脂質は活性酸素を大量につくる原因物質となるわけですが、細胞にとっては良くない話で、細胞のDNA損傷の原因につながってしまうのです。
頭皮の細胞のDNA損傷は、白髪が生える原因の条件を満たしています。
頭皮細胞のDNAが損傷しただけですぐに白髪が生えるわけではないのですが、損傷後のDNAの回復具合では安心してもいられません。
頭皮細胞のDNA損傷については、「 白髪のメカニズム 」にてご紹介させて頂いておりますので合わせてご参照ください。
細胞には毛髪を生成する細胞や色素を合成・毛髪へ供給する細胞がありますが、どちらにも影響がおよんでしまうため、白髪だけではなく薄毛や脱毛症の懸念もはらんでくるのではないのでしょうか。
皮脂というものは少なすぎると本来の役割を果たせず、多すぎると皮膚にとってはよくない状況を招いてしまうという「バランスが重要」な物質だということが理解できたと思います。
ちなみに皮脂の過剰分泌はアクネ菌の繁殖を促進します。
皮脂の過剰分泌(皮脂詰まり)対策について
皮脂の過剰分泌(皮脂詰まり)対策としては以下のとおりです。
皮脂の過剰分泌の原因には生活習慣が影響しておりますので、皮膚の新陳代謝の促進と合わせて対策いただくことで一定の効果が見込める可能性が考えられます。
ただし白髪原因が皮脂の影響でなかった場合にはまた違った対策を試みる必要がございますので、脱毛症や薄毛の方向けのヘア・チェックサービスを行っている会社がありますのが、頭皮の状況把握という意味では白髪対策にも有効な手段になるかと思われます。