ここでは妊娠および出産と白髪の関係について取り上げてみたいと思います。
妊婦とは妊娠中の女性を指すわけですが、妊婦について調べてみると、以下のように呼ぶそうです。
妊娠して数ヶ月、または出産後に白髪が生えてきたと悩む女性が世の中に多いそうで、何か妊娠と出産がらみで白髪が生える原因があるのか否かを調べてみたいと思います。
妊娠による変化や来たす諸症状から白髪を探る
妊婦とそうでない女性の違いは、妊娠しているか否かの違いですが、妊娠すると普段の身体の状態と何か大きな差があるのでしょうか。
妊娠初期では外見上の変化は妊娠前とほとんど変わらないそうですが、妊娠にともない女性ホルモンの分泌量が変化するため、様々な変調が起こるそうです。
肉体的な変調は以下のとおりです。
精神的な変調は以下のとおりです。
妊娠中後期にかけては、胎児の成長にともない母体への負担が増えていき、ここで貧血に妊婦も少なくないようです。
そして出産後は出血からの回復に4週間程度かかり、体内の女性ホルモンの急激な減少で不安定になりやすくなるそうです。
妊婦の白髪に女性ホルモン分泌のバランスの影が
妊娠の詳細はここでは割愛させて頂きますが、要約すると妊娠して出産後のしばらくは、女性ホルモンの分泌が不安定な状態にあるようなのです。
胎児の様々な臓器の発達は、この女性ホルモンに依存するとも言われているそうで、このホルモンの変化は妊娠・出産を迎えるにあたっては避けられない状態だそうです。
そして女性ホルモンが減少すると個人差はありますが、以下の症状を来たす可能性が挙げられるそうです。
これだけの症状を来たす可能性を持っているのに、女性ホルモンは年間でティースプーン100分の2、3杯しか分泌されないそうなのです。
毛髪生成にエストロゲンが影響する
そしてこの女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とポロゲステロン(黄体ホルモン)というものがありますが、一般的に身体に変調を来たすのはエストロゲン(卵胞ホルモン)の影響だと言われております。
このエストロゲン(卵胞ホルモン)は毛髪生成を促進する働きがあり、その働きが弱くなると毛髪量が減ったり、白髪になったり、枝毛やパサツキが増えたりと毛髪関連のトラブルを招くのだそうです。
またエストロゲン(卵胞ホルモン)はコラーゲンの合成を助けていたりもするそうで、お肌のコンディションにも女性ホルモンの分泌量の変化が影響するようです。
少し話が逸れますが、大豆で有名なイソフラボンは植物性エストロゲン「フィト・エストロゲン」とも呼ばれ、エストロゲンと似た働きをすることで近年注目されておりますが、効果としてはエストロゲンの1,000分の1から10,000分の1程度とされております。
大豆を意識した食事の中で植物性エストロゲンを摂取すると、あまり期待はできませんが、白髪にはわずかながら影響を与えるかもしれません。
この効力で男性が女性化するわけではありませんので、白髪抑止の目的の一環として男性も大豆食品を積極的に食べてみても良いかもしれませんね。
妊娠にともなう白髪はいずれ治る?
ただし妊娠中や出産時の女性は、ホルモンの分泌量の不安定さゆえに身体が対応できずに症状が発症するだけですので、ホルモンが足りないことで症状が表れているとは言えません。
上記のとおり、女性ホルモンは年間でティースプーン100分の2、3杯しか分泌されない分泌量なので、胎児の発育のために体内で分泌量が増えてしまうだけで身体がびっくりしてしまいます。
出産後は増えたホルモンに慣れようとしていた身体に急激なホルモンの減少が襲ってしまうのです。
エストロゲンが毛髪生成を促進させる働きがあることは分かりますが、身体が女性ホルモンの分泌量に振り回されて関連する働きが鈍ってしまうのは仕方がないことなのかもしれません。
バランスの良い食事と睡眠を取ることで身体が本来の調子を取り戻すまでは、しっかり身体を休めて頂くことが白髪の改善には一番なのではないでしょうか。
なお、普段の生活の中でエストロゲンの減少が問題化してくるのは、更年期などを迎えられた方などの悩みになってくるのではないでしょうか。